アマチュア無線非常通信確保のためのBCP

甚大な気象災害が発生したとき、アマチュア無線の非常通信は、大変重要な働きをします。(もちろん、災害が発生しないことが一番重要なのですが。)

国土交通省 中国地方整備局 ホームページより

 災害が発生した場合には、日ごろ当たり前に利用しているものが利用できなくなります。よく言われるのが、消防・警察の機能不全です。緊急車両は、いつでも最短時間でやってきて対応してくれます。災害が発生するときには、この緊急業務が一番最初に止まります。道路が寸断されるなどして、目的地に行けなかったり、時間がかかったり、最悪のときには、救急隊員の生命が危なくなることもあり、業務を遂行できなくなります。さらに緊急電話が増えますが、通常人数のスタッフでは電話に出ることさえできなく、むなしくなり続けます。災害時はそのような状況なので、自分の命は、自分で守りましょう。

 アマチュア無線の非常通信の1番大切なことは、災害が発生するときに無線局を守ることです。まずは、無線従事者が、災害のことを理解し、適切に避難することです。自分の住む地域のハザードをきちんと調べ、予想される最大の被害をハザードマップで確認しましょう。ハザードマップで確認したら、避難方法と避難場所を確認しましょう。山間地を除く平野の多くの地域では、2階への垂直避難が利用できます。無線従事者が自分の命を守ってください。

内閣府 防災情報のページより

次に、予想される最大の被害で、無線設備を守る方法を考えておきましょう。浸水深が3m未満であれば、2回に設備を上げておけば大丈夫です。工具類の確保も大切です。

総合非常無線訓練

いざ、災害となったときには、電気、水道は使えないと思ってください。携帯電話は、基地局が被害を受けていなければ1日は大丈夫だと言われていますが、利用者が多くなったりするとどうなるかわかりません。被害を受けていなくても、いずれ止まると考えてください。災害時には、バッテリー、太陽光発電設備、発動機式発電機が良いと思います。無線機器等にも被害が出ると思いますので、修理・調整しながらの運用となると思います。また、伝搬地域も限られると思いますが、災害の状況により、臨機応変に対応していかなければならないと思います。そのためにも、日ごろからアマチュア無線通信を行い、伝搬の様子、地形の特色を理解しておくことは重要だと思います。

 

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