「滝地域の特性を踏まえた災害対策 ~地震災害と浸水災害~ 」(令6.4.14) 防災講演会

 テーマ「滝地域の特性を踏まえた災害対策  ~地震災害と浸水災害~ 」(令6.4.14)の地域自治会講演会を行いました。
 滝自治会では、講演会の前に、LINE WORKSを利用した、安否確認訓練をされていました。そちらの方も、「全世帯の確認訓練が無事にできた」との報告がありました。「LINE WORKS」を使った確認訓練は初めてだったのですが、滝自治会さんの規模では、たいへん使い勝手が良いようです。このような有用な情報は、広げていけたらと考えています。(この機会に、「LINE WORKS」を研究しようと思います。)
 いろいろな公民館を回っているのですが、滝公民館は新しく、講演を行ったホールは、大変明るくなっていました。両サイドの壁面とも、大きな開口になっており、プロジェクターとスクリーンではなく、大型テレビを使ってほしいと言われた理由がよくわかりました。
 地震災害の講演は、令和6年度能登半島地震と比較する形で、「内陸型地震」が中田地区で発生したら(可能性は大変低いのですが、最悪の場合を仮定して)どのようになるかをもとに、具体的な状況の話をしました。断片的ですが、「断層の地図」「液状化のなりやすさ地図」「地質分類地図」などが公開されているので、科学的根拠に基づいた資料を活用して話をしました。

 浸水災害については、「外水氾濫」と「内水氾濫」について説明した後、「重ねるハザードマップ」を使って、自宅付近の最大浸水深やハザードについて確認してもらいました。滝地区は、近くに庄川があるのですが、少し離れているので、最大浸水深は、「0.5m未満」、「0.5m~3m」であり、「家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流)」でもないので、「2階への垂直避難でもよい」という話をさせてもらいました。2階のないお宅は、避難所やご近所のお宅の2階等への検討していただければと思います。滝地域の場合、「内水氾濫」でも、浸水は床下浸水や床上浸水程度なので、避難途中にたくさんの方がなくなっているデータを考えれば、浸水が始まってからの水平避難はかえって危険になりますので、2階への垂直避難を検討されればと思います。また、気象災害情報としては、「キキクル」を紹介し、その場で使ってもらいました。この日は、全国的に穏やかな日で、キキクルが真白で地図だけでした。日ごろから「キキクル」を見ておくと、災害の発生が予想されるときとの色具合の違いが分かるので、緊迫感を感じることができます。平時でも、時々使ってみてください。
 先日、中田地区に想定深水深の看板が取り付けられました。中田地区の場合は、「生徒目線で目立つ電柱」ということで、令和5年3月の中田中学校卒業の意見を取り入れてあります。(中田地区で一番賑やかな、中田北交差点に2つつけた方が良いというのも、生徒の意見です。)

 「この掲示が、どうして滝地域や今泉地域にないのですか。」「滝地域や今泉地域は、浸水深を気にしなくてもよいからですか。」という質問がありました。当事者ではないので、推定でしか答えられないのですが、想定深水深は、最大浸水深より小さくなります。滝地域や今泉地域の想定浸水深は、0.5m程度未満になると思われます。したがって、「少ない想定浸水深のものを掲示しても、注意喚起にならないので、別の場所に掲示したものと考えられます。」

 小学生から年配の方まで、28名(世帯数以上)の方に参加していただきました。今回の講演だけではすべてを網羅していませんので、これからも継続して防災の学習をしていただければありがたいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です